「ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング」を読んだ

はじめに

どうも皆さんこんばんは。@numehaです。2011年も残すところ後わずかですが、いかがお過ごしでしょうか。
私は既にお休みを貰っていて、なんと13連休なんです。頭が腐りそうですw

という訳で、本を読みました。実はこの本、スクラム道場.08に参加させていただいたときに、@kawagutiさんに運良く頂いた本なんです。ブログ書くのが条件でしたので書きますよー。

と言っても、UXについては全くのド素人だし、ストーリーテリングって何なの?って感じの前提知識ゼロの私が読んだ感想ですので、参考になるかわかりませんが、1ユーザの意見として受け取って頂けたら幸いです。

読んだ本

これ。
何でもいいからモノを作っている人は全員読んだほうがいいんじゃね。と思うくらい良本です。
(特にうちの会社の人はマジで読んでほしーー。)

ひと通り読んでみて

とても読みやすく、自席の横に常においておきたい、そんな本です。特にストーリーの作り方や使い方については、実践してみないとピンとこない点があったので、実践して読み返す、これを繰り返すといいのかなと感じました。

ストーリーテリングって新しい手法なのかな?とはじめは思っていたのですが、そうではなくて情報を共有する手段の一つなんですね。情報共有ってチーム内ではうまくいくことが多いのだけど、チームを超えて共有をしようとすると途端にうまくいかなくなりませんか?私は最近特にそういうことが多くてほんと困っていました。

その時は確か、偉い人に新しいアイデアをプレゼンする場面だったのですが、全く伝わりませんでした。
「言ってることはわかるけど、それでユーザの行動はどう変化するの?」
まぁ、そんな感じでフルボッコでしたw
今思えば、その指摘はその通りで、ストーリーテリングが出来ていなかったんです。
本の言葉を借りれば、オーディエンスの頭の中にストーリーが作られていなかったということです。

ストーリーテリングとはストーリーを単に語るだけではなく、オーディエンスがストーリーを作るための情報を提供してあげることです。オーディエンスの視点や先入観に合わせて変える必要があります。そのへんが難しいなぁと思っていたのですが、ちゃんとCHAPTER10の「ストーリーを共有する」に書いてありますので、読んでみてください。

自分はこの本でいうと「技術系のオーディエンス」になるのですが、確かに実現性を無視したストーリーを聞かされたときにはイライラしますね。「何夢みたいなこと言ってんだ!コラ!」とかw
それって、うまくストーリーになっていなかったのと、フィードバックをストーリーに反映して、それを繰り返しやっていなかったからなんでしょうね。一回で完璧なストーリーなんて出来るわけないし、何回もやることでそのギャップが埋まっていくことでしょう。

最後になりますが、自分が思ったストーリーテリングの一番の利点、それは
「ユーザのゴールについて共通理解を持てる」
ことだと思います。
少なからず、何かしらのモノを作っている人は、「これって誰のために作っているんだっけ?」と思ったことはあると思います。しかもそれが、経営、企画、開発、営業の人が違う認識だと悲劇的です。
その溝を埋めてくれるのが、ストーリーテリングなのでしょう。

少しずつかもしれませんが、実践していこうと思います。